TOEICやTOEFLなど英語資格は複数ありますが、IELTSを検討する方もいるかもしれませんね。ただIELTSを取得して海外留学に役立つのか疑問に感じている方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、IELTSは海外留学に役立つのかについて紹介します。IELTSを利用したおすすめの留学先も紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
IELTSは海外留学に役立つの?
日本ではIELTSは一般的ではありませんが、海外留学ではとても役に立ちます。役立つ理由は、IELTSが世界中にある多くの教育機関で英語力を図る基準として採用しているからです。
大学や大学院に入学する際は、IELTSのスコアで自分の英語力を証明します。ただし留学する国や学校によって条件となるスコアは変わるので、事前の確認が必要です。
>>参考:IELTSとは?基本情報や申し込み方法【TOEFLとの違いを解説】
IELTSを利用したおすすめの留学先
IELTSは英語を母国語とする国だけではなく、ヨーロッパ各国で採用されています。IELTSを利用したおすすめの留学先は、以下のとおりです。
①イギリス
②カナダ
③オーストラリア
④ニュージーランド
⑤アメリカ
それぞれの特徴を確認していきましょう。
①イギリス
英語発祥国であるイギリスを留学先に選べば、高水準の英語教育を受けられるのが特徴です。また本場のブリティッシュ・イングリッシュを学べるので、イギリス英語を習得したい方に適しています。比較的治安も良いため、留学後は落ち着いて環境で学べるのもイギリスを選ぶメリットです。
・大学(6.0-7.0)
・大学院(6.5-7.5)
②カナダ
訛りがなく綺麗な英語を話すといわれるカナダも留学先としておすすめの国です。外国人留学生の受け入れ態勢も整っており、教育水準も高いこともカナダを選ぶメリットになります。美しい自然に恵まれているので、アウトドアが好きな方にも最適です。カナダ人は穏やかな国民性なので、シャイな日本人でもうまく溶け込めるはずです。
・大学(6.5)
・大学院 (6.5-7.0)
③オーストラリア
親日家が多いオーストラリアは、日本人が生活しやすい留学先だといわれています。国民性が穏やかでシャイな日本人にもぴったりな留学先です。900以上の教育機関でIELTSが採用されており、留学から就労・永住まで利用できます。治安も良く、時差も少ないので、初めて留学する方でも安心ですね。
・大学(6.5-7.0)
・大学院(6.5-7.0)
④ニュージーランド
先進国に比べると治安が良く、自然が多いことで知られるニュージーランドもおすすめの留学先です。世界平和度指数では日本より上位で治安が良いので、留学中は安心して生活できます。世界的に高い教育水準を誇る国のニュージーランドには、留学生を守る制度があることも魅力です。
・大学(6.5-7.0)
・大学院(6.5-7.0)
⑤アメリカ
3300以上の教育機関でIELTSが採用されているアメリカは、大学や大学院、専門職などあらゆる受験でIELTSは有利に働きます。多民族国家で世界中から留学生が集まるので、日本人もうまく馴染めるはずです。あらゆる分野で世界をリードする国なので、世界各国の人々と人間関係を構築できます。
・大学(6.0~7.0)
・大学院(6.5~7.5)
アカデミックとジェネラルはどっち?
どっちを受ければいいの?
IELTSの試験には、アカデミックとジェネラルがあります。目的によって受けるべき試験内容が変わるので、違いをしっかり理解して選ぶことが大切です。アカデミックは「留学や進学する方」、ジェネラルは「移住や就職する方」に分かれます。大学や大学院への進学を考えているなら、IELTSの試験ではアカデミックを選びましょう。
IELTSの試験には、アカデミックとジェネラルがあります。目的によって受けるべき試験内容が変わるので、違いをしっかり理解して選ぶことが大切です。アカデミックは「留学や進学する方」、ジェネラルは「移住や就職する方」に分かれます。大学や大学院への進学を考えているなら、IELTSの試験ではアカデミックを選びましょう。
>>参考:IELTSとは?基本情報や申し込み方法【TOEFLとの違いを解説】
IELTSを利用して大学・大学院に進学する方法
IELTSは日本だけでなく、海外でも受けられます。それぞれメリットが異なるので、自分に適した方法でIELTSを受験してみてはいかがでしょうか。
日本でIELTSを受けるメリット
日本でIELTSを受験してから海外の大学に入学する場合は、次のようなメリットがあります。
①費用を安く抑えられる
②日本語の教材が探しやすい
③周囲のサポートを受けられる
それぞれのメリットを確認していきましょう。
①費用を安く抑えられる
日本でIELTSを受けた場合は、費用を抑えられるメリットがあります。留学先にもよりますが、日本より物価が高いことがほとんどです。滞在期間が長くなればなるほど多くの費用がかかります。費用を少しでも抑えたいのであれば、日本でIELTSを受験してから海外大学に進学するのがおすすめです。
②日本語の教材が探しやすい
海外にも日本語の教材はありますが、それでも日本よりは限られます。特に初めてIELTSを受験する方は、試験内容を確認するためにも日本語の教材がほしいこともあるはずです。海外よりは日本のほうが日本語の教材を探しやすいので、IELTSを初めて受験する方は日本で試験を受けるのがいいでしょう。
>>参考:【最新版】IELTSでおすすめ参考書・問題集20選!【アプリも紹介】
③ストレスなく学習を進められる
日本でIELTSを受ければ、ストレスなく学習を進められるのも大きなメリットです。海外に渡航した後にIELTSの勉強を進めるには、周りに馴染むことから始めなければいけません。生活環境は日本と異なるので、日々ストレスを感じることもあるはずです。ストレスなくIELTSの学習を進められるのは、受験者にとってメリットではないでしょうか。
海外でIELTSを受けるメリット
IELTSは海外でも受験できます。イギリスやオーストラリアなど多くの語学学校でIELTS対策コースが提供されているのも魅力です。海外でIELTSを受けるメリットには、次のようなものがあります。
①効率よく英語を学べる
②スピーキング力を向上できる
③英語の発音を改善できる
①効率よく英語を学べる
語学学校のIELTS対策コースを受講する場合は、効率よく英語を学べるメリットがあります。授業はすべて英語になるので初めは大変かもしれませんが、プロの講師が高スコアを取るために押さえておくべきポイントを解説してくれます。効率的にスコアアップを狙えるのは海外でIELTSを受ける利点です。
②スピーキング力を向上できる
日常生活はすべて英語になるので、その英語環境でスピーキングを向上できるメリットがあります。日本人はスピーキングに課題を抱える方が多いので、スピーキングを向上できるのは利点ですよね。ネイティブと話せる機会を積極的に作れば、英語を話す練習ができるのもうれしいポイントです。
>>参考:【社会人向け】スピーキングに適したおすすめ勉強法8選 【オンライン英会話もご紹介】
③英語の発音を改善できる
ネイティブが話す英語の発音を改善できるのも海外でIELTSを受けるメリットでしょう。日常的にネイティブの英語に触れることができるので、自然と正しい発音を耳にできるのです。スピーキングの試験では、正しい発音で英語を話さないと伝わらないこともあります。高スコアを目指すなら、発音の改善が期待できる海外での受験もありでしょう。
IELTSスコア以外で必要になるもの
海外の大学や大学院に入るときは、IELTSのスコアを取れば良いというわけではありません。ほかにも揃えておかなければいけないものがあるので、計画的に準備を進める必要があります。IELTSスコア以外で必要になるものは、次のとおりです。
①銀行の残高証明
②GPAの成績証明
それぞれの特徴を確認していきましょう。
①銀行の残高証明
海外の大学や大学院に進学する場合、学生ビザを取得しなければいけません。その学生ビザを取るには銀行の残高証明が必要になるのです。留学先の国によって必要な金額が異なるので、事前に確認して計画的にお金を貯めましょう。指定の金額に満たないと、場合によっては学生ビザが取れないこともあるので十分に注意してくださいね。
②GPAの成績証明
日本ではあまり聞き慣れませんが、留学先によってはGPAと呼ばれる成績証明書を提出しなければいけない場合があります。特にアメリカの大学や大学院では、GPAによる成績証明を求められるケースが多いので必要であれば準備が必要です。世界各国の成績をGPAに換算するサービスもありますので自分で用意する場合は活用してくださいね。
海外留学を考えるならIELTSを取得しよう!
日本ではIELTSは一般的ではありませんが、海外留学ではとても役に立ちます。特に大学や大学院へ進学する場合は、IELTSのスコア証明書の提出が求められることも多いです。海外留学を考えるならIELTSの取得を検討してみてはいかがでしょうか。