社会人留学は「逃げ」なの?リスクや成功させるコツ5選【成功事例もご紹介】

英語学習

社会人が「留学に行く」と伝えると、周りから「それは逃げじゃない!?」なんて言われることってありますよね。私も社会人になってから留学を決めました、周囲から「逃げ」だと言われました。

そこで今回は、社会人で留学することが「逃げ」といわれる理由をご紹介します。社会人留学のリスクや成功させるコツも紹介するので、留学の決断に迷う方は参考にしてくださいね!

社会人留学が「逃げ」と言われる理由

筆者にも社会人になってから留学した経験がありますが、やはり周囲からは「現状から逃げたいだけじゃない!?」といわれたことがありました。そもそもなぜ、周りは留学を「逃げ」だと感じたのでしょうか。主な理由には、次のようなことが考えられます。

①留学目的が無いように感じる

②退職のリスクを考える人が多い

③留学する友人や同僚が羨ましい

それぞれの理由を確認していきましょう。

①留学目的が無いように感じる

周囲は、あなたに留学目的が無いように感じたのかもしれません。その結果、今大変な状況から逃れるための「逃げ」と感じたのでしょう。残念ながら明確な目的がなく留学すると、帰国後に大変な思いをする人は多くいます。なかには、留学自体を後悔する人もいるので明確な目標を持つことは大事です。

②退職のリスクを考える人が多い

留学期間にもよりますが、社会人留学の場合は一度会社を退職して渡航する人が多いです。留学した後に転職先がすぐに見つかる確証もないので、留学を現状から逃げるための道具にしないほうが良いと伝えてくれたのかもしれません。留学後のことも踏まえて留学を検討する必要があります。

③留学する友人や同僚が羨ましい

社会人で留学を決断できる人はそう多くはありません。退職のリスクや退職することを考えると、留学に踏み切れない人がほとんどなのです。このような状況のなか、あなたが「留学する!」と言い出したので友人や同僚は羨ましいと感じたのかもしれません。「その留学は逃げだよ!」と言って留学に行くのを阻止したい思惑がある可能性があります。

社会人留学のリスクはあるの?

英語学習に集中できたりネットワークを広げられたり、自身のキャリアを見直せたりなど、社会人留学は多くのメリットがあります。一方で、社会人留学のリスクがあるのも事実です。社会人留学で考えられるリスクには、次のようなものがあります。

①留学中は貯金がなくなる

②自分のキャリアが止まる

③再就職が難しくなる

それぞれのリスクについて確認しましょう。

①留学中は貯金がなくなる

長期的な留学の場合は、一度会社を退職して渡航する人が多いです。ビザの種類によっては現地で働けますが、英語学習に集中するために留学中に仕事をしたくない人も多いでしょう。留学期間中は一切の収入がなくなるので、貯金を切り崩して生活しなければいけません。海外は日本より物価が高いため、生活苦になる場合もあります。

②自分のキャリアが止まる

留学期間中は、自分のキャリアが止まります。履歴書の経歴欄に空白の期間が生まれるので、その期間は無職になるのです。面接官の中には、「空白の期間は何をしていたんだろう」「前職とブランクがある」「急に退職されたら困るな」といった不安要素が生まれる可能性があります。留学が、書類選考で落とされる要因になることもあるようです。

③再就職が難しくなる

留学で高い英語力や専門的な知識を身につけられたとしても、それが必ずしも就職に有利に働くとは限りません。特に留学期間が長い場合、日本の景気の変化によっては就職活動をしてもすぐに就職先が見つからないことも多いです。留学前から帰国後のことも踏まえて計画を立てる必要があります。

社会人留学を成功させるコツ5選

自分のキャリアが止まったり再就職が難しくなったりなど、社会人留学にはリスクがあります。社会人留学を成功させるコツは、次のとおりです。

①将来のビジョンを明確にする

②計画的に留学の準備を進める

③十分な留学資金を確保する

④最終的に英語資格を取る

⑤自分の決断に自信を持つ

それぞれのポイントを確認しましょう。

①将来のビジョンを明確にする

社会人留学を成功させるには、将来のビジョンを明確にすることが大切です。たとえば、「キャリアチェンジ・キャリアアップしたい」「異なる分野で再就職したい」「起業したい」「海外で働きたい」「高い英語力を身につけたい」などがあります。明確なビジョンがあれば留学の準備も進めやすくなるので、しっかり考えてみましょう。

②計画的に留学の準備を進める

当然のことながら、日常生活や授業はすべて英語で対応しなければいけません。日常会話程度であれば初心者でも問題ないかもしれませんが、専門学校やMBA、大学院に進学する場合は専門用語も多くなります

英語学習せずに留学すると、講師の授業を理解するだけで精一杯で勉強する時間を確保できないことも少なくありません。日本にいる時から英語を勉強して計画的に留学準備を進めましょう。

③十分な留学資金を確保する

長期留学でも、時間はあっという間に過ぎてしまいます。現地で仕事をして収入を得ようとすると、英語学習が疎かになることも多いです。現地でお金の心配をしなくても良いように、日本で十分な留学資金を確保することをおすすめします。人脈を広げたい場合は会食も自然と多くなるので、その点も考慮して留学資金を用意しましょう。

④最終的に英語資格を取る

留学で高い英語力を身につけたいなら、TOEICやIELTSなど英語の資格を取るのもおすすめです。英語の資格を取得しておけば、高い英語力を条件にする企業に応募する際にも役立ちます。IELTSやTOEFLであれば留学先でも受けられるので、帰国後すぐに就職活動をおこなえます。「英語を使う仕事に就きたい!」と思うなら、目標スコアを設定するのもいいかもしれませんね。

>>参考:【レベル別】TOEIC参考書のおすすめランキング15選!選び方も解説

>>参考:【最新版】IELTSでおすすめ参考書・問題集20選!【アプリも紹介】

⑤自分の決断に自信を持つ

たとえ留学が「逃げ」だったとしても、その時に留学したいと思うなら、周りに反対されても自分の決断に自信を持ちましょう。留学したいと思う人は多くいますが、実際に行動できるのは一握りです。

行動に移せること自体素晴らしいことなので、周りから留学が「逃げ」と言われようが気にする必要はありません。目の前のやるべきことに集中しましょう。また、目的なしに留学すると後で後悔する可能性もあるので、事前準備はしっかり行うことが大切です。

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社会人留学で成功した事例3選

ここでは、社会人留学で成功した事例をいくつかまとめました。主な成功事例には、次のようなものがあります。

①今後の人生の方向性が定まった

②刺激し合える友人を見つけられた

③英語習得が転職に有利に働いた

それぞれの事例を確認していきましょう。

①今後の人生の方向性が定まった

社会人生活を続ける中で、人生の方向性に迷う時期ってありますよね。「会社で働いて幸せだろうか」「もっと自分に適した仕事があるのではないか」など悩みは尽きません。社会人留学ではさまざまな背景を持つ人と会えるので、多様な価値観や考え方に触れられます。そこで得た刺激で、今後の人生の方向性が定まったという人が多くいるようですね。

②刺激し合える友人を見つけられた

日本は外国人の割合は少ないですが、アメリカやヨーロッパは多国籍な国が多いので、さまざまな価値観や考え方を持つ人と会えます。そんな友達を通して「こんな考え方もあるんだな」「自分の考え方は凝り固まっていたな」など新たな発見ができます。日本の文化に興味を持つ外国人も多いので、お互いに刺激し会える友達を見つけられるでしょう。

③英語習得が転職に有利に働いた

現地で計画的に英語学習に励んだ人は、留学が転職に有利に働いたと答える留学生もいます。たとえば、「現地で絶対英語は喋らない」「積極的にネイティブと話す」など、自分だけのルールを決めて留学生活を送るのが良いかもしれません。また、留学前から英語学習に力を入れていた人も英語が大幅に伸びたと答える人が多いようです。

周囲の意見は関係ない!自分の気持ちに正直に

社会人留学をしたいと周りに伝えると、「逃げ」と言われることもあるかもしれません。ただ自分が留学したいと思うなら、周りの意見をそこまできにする必要はないかなと筆者は思います

周りの意見を優先して留学に行かない判断をすると、あとで後悔するおそれもあります。また留学に行きたい気持ちがあるときは、今の現状を変えたい気持ちの表れです。その気持ちを大事にしてあげるのが大切だと思います。

ただし社会人留学は、会社を退職したり多額の費用がかかったりなどさまざまなリスクがあります。帰国後のことを考えるなら、これらのリスクを踏まえた上で留学プランを計画することが大切です。

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