留学は多額の費用がかかるので、お金を用意できなくて留学に踏み切れない人も多いはずです。また長期留学になると一度退職しないといけないので、留学期間中は収入を得ることもできません。
ただ、留学方法や留学する国によってはお金がない社会人でも留学することは可能です。今回は、お金がない社会人が留学する方法やおすすめの国を紹介します。社会人留学にかかる費用目安も紹介するので、留学を検討中の方は参考にしてください。
目次
実際どうなの?社会人留学する割合
社会人で留学する割合を調査した資料はないのですが、社会人を含む長期留学する日本人は2004年をピークに3割ほど減少しているのが現状です。
ただし2012年頃から少しずつ海外留学する日本人が増えています。海外留学する日本人が減少する理由は、少子化が最大の問題だといわれています。
ただ少子化問題とは別に、貧困化が進む日本では留学費用を捻出できないことや、内向的な若者が増えてきたことも理由とされているようです。
特に社会人は留学するとなると、安定した生活を手放すことになるので躊躇する人も多いようですね。
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【国別】社会人留学にかかる費用目安
国によって物価は大きく変わるので、留学先によって留学費用が変わります。ここでは、留学先として人気のある4つの国の留学費用目安を紹介します。
①カナダ
②オーストラリア
③イギリス
④アメリカ
ただ為替によってレートは変わるので費用目安はその点を考慮して参考にしてくださいね。
①カナダ
綺麗な英語を話すことで知られるカナダは、社会人留学先として人気のある国です。カナダは積極的に留学生を受け入れているため、充実したサポート体制や留学方法の選択肢が豊富です。週によっては英語とフランス語を公用語にする場所もあるので、多くの語学に触れたい方にも適しています。
そんなカナダの留学費用は、半年で110〜150万円、1年間で180〜300万円ほどです。大学や大学院、専門学校、MBAなどに入学する場合は、入学金や授業料、教材費などがかかります。
【留学費用の内訳】
滞在費 | 5~8万円 |
生活費 | 5~6万円 |
航空券 | 10~20万円 |
海外保険 | 1万円 |
②オーストラリア
大自然の中で勉強に集中できるオーストラリアは、自然が好きな人に適した留学先です。留学生の受け入れにも慣れており、ESOS法と呼ばれる法律で権利やサービスが保証されています。
初めて留学する人でも安心して生活できるはずです。また学生ビザは特別な申請は必要なく、「就学中」の期間は2週間で40時間の就労が認められています。
そんなオーストラリアの留学費用は、半年で110〜220万円、1年間で220〜430万円ほどです。大学や大学院、専門学校、MBAなどに入学する場合は、入学金や授業料、教材費などがかかります。
【留学費用の内訳】
滞在費 | 5~10万円 |
生活費 | 3~10万円 |
航空券 | 6~15万円 |
海外保険 | 1万円 |
③イギリス
本場のブルティッシュ・イングリッシュを習得できるイギリスも留学先として人気を誇ります。イギリスには世界的に有名な大学が点在しており、厳しい審査で高い教育水準が保たれているのが魅力です。
また幅広い分野の専攻が多く提供されているため、学びたいことを専門的に学べる学校も多いです。専門的に知識を得たい人やイギリス英語を習得したい場合は、イギリスへの留学が適しています。
そんなオーストラリアの留学費用は、半年で110~300万円、1年間で220~600万円ほどです。大学や大学院、専門学校、MBAなどに入学する場合は、入学金や授業料、教材費などがかかります。
【留学費用の内訳】
滞在費 | 7~15万円 |
生活費 | 4~8万円 |
航空券 | 5~20万円 |
海外保険 | 1万円 |
④アメリカ
日本人が選ぶ海外留学先としてもっとも高い人気を誇るのが、アメリカです。アメリカを留学先に選ぶメリットは、なんと言っても世界先端の環境に身を置いて学習できることでしょう。
世界中から留学生が集まるので、日本では出会えないような人との出会いを体験できるはずです。また学校やカリキュラムも豊富なので、自分の興味や関心のある分野を専門的に学べます。
そんなオーストラリアの留学費用は、半年で80〜320万円、1年間で150〜620万円ほどです。大学や大学院、専門学校、MBAなどに入学する場合は、入学金や授業料、教材費などがかかります。
【留学費用の内訳】
滞在費 | 3~10万円 |
生活費 | 3~10万円 |
航空券 | 10~20万円 |
海外保険 | 1~2万円 |
お金がない社会人が留学する方法5選
留学は多額の費用がかかりますが、現地で得られるものはとても多いです。ここでは、お金がない社会人が留学する方法を紹介します。社会人留学に迷う人は、ぜひ参考にしてください。
お金がない社会人が留学する方法は、次のとおりです。
①留学費用が安い国を選ぶ
②仕事ができる留学方法を選ぶ
③給付型奨学金を利用する
④留学する期間を短くする
⑤留学先は都心より田舎を選ぶ
それぞれの方法を確認していきましょう。
①物価が安い国を選ぶ
国によって物価は大きく変わります。こだわりがないのであれば、物価が低くて滞在や居住の費用を安く抑えられる国を選ぶのがいいでしょう。大学や大学院、MBAへの進学を考えている場合、入学料や授業料、教材費はある程度かかります。
費用を抑えたいのであれば。生活費や滞在費をどのくらい抑えられるかが重要なポイントになります。自分のお金事情をしっかり把握して、それに見合う留学先を探してみましょう。
②仕事ができる留学方法を選ぶ
海外で働いて収入を得ながら留学できるワーホリを選択肢に入れるのも方法です。英語を学習しながら海外で働く経験も積めるので、有意義な時間を過ごせます。ただしワーホリは年齢制限があるため、早めに計画を立てることが大切です。
また時間に制限はありますが、学生ビザでも就業を許可する国も多いです。たとえばオーストラリアでは学生ビザで「2週間で40時間」の就労が認められています。少しではありますが、月々収入を得られるのはうれしいポイントですよね。
③給付型奨学金を利用する
お金がなくて留学に踏み切れない人は、給付型奨学金を利用する方法もあります。奨学金には返済が不要な「給付型」と返済が必要な「貸与」があり、給付型奨学金を利用すればお金を気にすることなく英語の学習に集中できるメリットがあります。
ただし返済が不要な給付型奨学金は、最終学歴が大卒以上、高い英語力があるなど、厳しい条件が設定されていることも多いです。また年齢制限がある給付型奨学金もあるので、奨学金を利用したい人は計画的に準備を進めることをおすすめします。
④留学する期間を短くする
当然のことながら、留学期間は長ければ長いほど留学費用がかかります。留学に十分な資金が用意できないのであれば、留学期間を短くするのも一つの方法です。短期間であれば、会社を辞めなくても有給休暇を利用して留学できることも多いです。
ただし個人的な経験として1ヶ月〜3ヶ月は英語に慣れてきた段階になるので、その時点で帰国となると物足りなさを感じることも多いです。高い英語力を身につけたいのであれば、やはり中長期の留学がおすすめです。
⑤留学先は都心より田舎を選ぶ
日本でも同じですが、都心より田舎のほうが物価が安くなる傾向があります。都心は華やかで遊び場所も多いので留学先として選ばれがちですが、お金を抑えたい人は田舎を選ぶのがおすすめです。
田舎を選ぶメリットとしては、日本人留学生が少ないことが挙げられます。日本人が少ない地域を選ぶと英語しか話せない環境を整えられるので、英語学習に最適なのです。また静かな環境で学習に集中できるため、田舎も選択肢に入れてみましょう。
お金がない社会人におすすめの国3選
語学学校に通いながら英語力を高めたい人は、物価が安い国を選ぶのもおすすめです。社会人におすすめの国には、次のような国があります。
①マルタ(200万〜250万円/1年間)
②フィジー(120万〜250万円/1年間)
③フィリピン(120万〜250万円/1年間)
それぞれの国の特徴を確認しましょう。
①マルタ
地中海に浮かぶ美しい島国のマルタは、1年を通して温暖な気候で過ごしやすい国です。リゾート地として有名なマルタですが、公用語がマルタ語とイギリス英語なので留学先として人気を集めています。
安い物価で食費を抑えられるので、お金がない社会人に最適です。治安も良いので、初めての留学でも安心して生活できるのもうれしいポイントですね。留学費用は、半年で100〜150万円、1年で200万〜250万円ほどです。
②フィジー
南太平洋に位置する島国のフィジーは、世界中から旅行者が訪れるリゾート地です。フィジーを選ぶ最大のメリットは、留学費用を抑えられることです。留学費用は主要国の3分の1程度に抑えられるので、お金のない社会人に適しています。
現地の人たちが話す英語は日本人に聞きやすいので、英語初心者でも安心して留学できるはずです。留学費用は、半年で70~100万円、1年で120万〜250万円ほどです。
③フィリピン
フィリピンは、世界で美しいビーチがあるボラカイ島や世界中から旅行者が訪れるセブ島など有名な島から成る国です。英語が公用語になっており、国民の9割が英語を話せます。
フィリピンを選ぶメリットは、物価が安いので留学費用を抑えられることです。とにかく英語力を高めたい方に適しています。留学費用は、半年で65〜130万円、1年で120万〜250万円ほどです。
お金がない社会人留学で節約する方法4選
大学や大学院、MBAへの留学を検討している人は、うまく節約して費用を抑えるのがおすすめです。お金がない社会人留学で節約する方法には、次のようなものが挙げられます。
①安い海外航空券を購入する
②クレジットカードを作る
③現地ではなるべく自炊する
④居住先はシェアハウスを選ぶ
それぞれの方法を確認していきましょう。
①安い海外航空券を購入する
留学費用を抑えたいなら、できる限り安い海外航空券を購入しましょう。安い海外航空券を購入する方法は早いタイミングで予約したり発着空港を変えたり、片道ずつ最安値チケットを探したりなど、さまざまな方法があります。少しのことですが、購入金額が変わるので、計画的に購入しましょう。
②クレジットカードを作る
多くのクレジットカードには、海外旅行保険が付帯されています。短期間であれば、海外旅行保険に加入しなくてもクレジットカードに付帯された保険でカバーできることがあります。
ただし、クレジットカード付帯の保険だけでは補償が不十分な場合も少なくありません。基本的には海外旅行保険への加入がおすすめですが、クレジットカードに付帯されていることも知っておきましょう。
語学学校、大学や大学院、MBAの場合、海外旅行保険への加入を証明する書類の提出を求められる場合もあります。クレジットカード付帯の補償範囲や提出の有無など事前に確認していきましょう。
③現地ではなるべく自炊する
物価が高い国では、1回の外食で多額の費用がかかることも多いです。人脈を広げるために外食が必要な場面もありますが、それ以外はなるべく自炊して食費を抑えるのがおすすめです。物価が高い国でも食材は安く購入できる場合も多いので、お金がない社会人留学に自炊は最適です。料理を始める良い機会にもなるため、積極的に自炊しましょう。
④居住先はシェアハウスを選ぶ
留学先での滞在方法は、寮や独り暮らしなどさまざまな方法があります。ただ留学費用を抑えたいのであれば、シェアハウスを選びましょう。ルームメイトが外国人であれば、英語を話すための良い練習にもなりますよね。良いルームメイトと巡り会えれば何か問題が起きた時も助けてもらえるので、異国の地でも安心して生活できるはずですよ。
お金がない社会人でも方法次第で留学は叶う!
留学には多くの費用がかかるので、お金を理由に海外留学を断念する人も少なくありません。特に長期留学の場合、社会人は一度会社を退職して留学しなければいけないので不安を感じますよね。
ただ物価が安い国を選んだり仕事ができる留学方法を選択したりなど、お金がない社会人でも工夫次第で留学費用を抑えられます。人生は1回きりなので、お金を理由に留学を諦めるのは勿体無いです。
ここで紹介した方法を参考にして留学計画を立ててみましょう。日本で英語力を伸ばしたいなら、授業料が安いオンライン英会話が一番です。自分に適したオンライン英会話を探してみましょう!